よくある質問 【顎関節症に関する質問】

Q:顎関節症とは何ですか?

A:顎関節症は、顎関節や周囲の筋肉に関連する症状を主要な症候とする障害の包括的診断名です。主な症状は顎関節や咀嚼筋の痛み、顎の関節音(お口を開け閉めしたときの「カクッ」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音)、開口障害(お口を大きく開けづらい、開かない)、頭痛、顔の筋肉の緊張などです。

Q:顎関節症はなぜ起こるのですか?

A:顎関節症の原因は多岐にわたり、事故や怪我による顎関節の損傷、歯のかみ合わせの問題、精神的な緊張やストレス、筋肉の緊張、日常習慣(姿勢の悪さ、頬杖、食事時の片噛み癖など)、関節内の炎症などが関与する可能性があります。

Q:顎関節症の治療方法は何ですか?

A:治療方法は症状の重症度に応じて異なりますが、一般的な治療法には生活様式の変更、物理療法、薬物療法、歯科治療(かみ合わせの治療やマウスピースなど)、外科手術などがあります。

Q:顎関節症は自然に治ることがありますか?

A:顎関節症の多くは時間経過とともに自然に改善、治癒することが示されていますが、重度の場合はその病態に応じた治療が必要です。

Q:顎関節症と歯のかみ合わせに関係はありますか?

A:絶対ではありませんが、歯のかみ合わせの問題は顎関節症の原因となることがあります。歯ならびが悪い場合や、不適切な被せ物・詰め物・入れ歯などが装着されており、かつ、それらが顎関節症の原因となっていることが明らかな場合は、歯科治療が必要な場合もあります。

Q:顎関節症はストレスと関連していますか?

A:ストレスや不安が筋肉の緊張を増加させ、顎関節症の症状を悪化させる可能性があります。強いストレスは、日中や夜間の食いしばり・歯ぎしりを悪化させることがあるので注意が必要です。

Q:顎関節症の診断はどのように行われますか?

A:顎関節症の診断には、問診、顎の機能、筋肉の状態、かみ合わせに関する検査のほかに、エックス線、MRI、CTなどの画像検査が含まれます。ただし、当院にはMRIや医科用CTの撮影装置はございませんので、これらの検査が必要な場合は、高次医療機関をご紹介させていただきます。

Q:食事に注意することは顎関節症の治療に役立ちますか?

A:顎関節症の症状が強い時は、顎に負担をかけないことが必要です。柔らかい食事や食べ物を選ぶことが、症状の緩和に役立つことがあります。また、顎関節症の症状がある方で習慣的にチューインガムを咀嚼している場合は、控えたほうが良いでしょう。

Q:顎関節症は予防できますか?

A:顎関節症の予防策として、ストレス管理、適切な歯のケア、適切なかみ合わせの維持などがありますが、発症を完全に予防することは難しい場合もあります。しかし、お口の環境は毎日少しずつ変化していきますので、虫歯や歯周病などのその他の疾患の予防も兼ねて、歯科医院で定期検診を受けるのが良いでしょう。