よくある質問 【親知らずに関する質問】

Q.親知らずって何ですか?

A.親知らずは、通常18歳~22歳頃に、お口の一番奥に生えてくる奥歯のことです。ヒトの永久歯の中で最も遅く生えてくる歯で、第三大臼歯または智歯(ちし)とも呼ばれます。

Q.親知らずが問題を引き起こすことがあるのですか?

A.はい、親知らずが歯ぐきや顎の骨に部分的に埋まっている場合、周辺の組織に感染や炎症を起こしやすく、体調が悪いときなどに痛みや歯ぐきの腫れを引き起こす可能性があります。また、横倒しに生えていて隣の歯を圧迫をしている場合、歯ならびを悪くする可能性があります。

Q.親知らずの抜歯はなぜ必要なのですか?

A.親知らずが健康的に生えている場合は必ずしも抜歯する必要はありません。しかし、親知らずが歯ぐきや顎の骨に部分的に埋まっている、横倒しに生えていて隣の歯を圧迫をしている、または感染や炎症を引き起こしている場合は抜歯が必要となります。また、今は症状がなくても、将来的にトラブルの原因となる可能性のある親知らずは、早めに抜歯しておいた方がいいでしょう。

Q.親知らずを抜歯する手術は痛いですか?

A.通常、抜歯前に局所麻酔を行いますので、手術中は痛みを感じません。ただし、抜歯後麻酔が切れた後に腫れや痛みが生じることがありますので、抗生剤と鎮痛剤を処方します。腫れや痛みが出る場合、通常、抜歯当日よりも1~2日後に症状が強く出ることが多いでしょう。

Q.親知らずを抜歯した後は、歯ぐきを糸で縫いますか?

A.必ずしも全ての親知らずの抜歯で、縫合(ほうごう:糸で縫うこと)が必要になるわけではありません。親知らずの抜歯で縫合を行う頻度が最も高いのは、下顎の親知らずを、歯ぐきを切開して骨を削って抜歯した場合です。糸で縫っている間も麻酔が効いていますので、痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れた後は歯ぐきの粘膜に力が加わると、一瞬チクチクと痛む場合があります。通常、抜歯後1週間くらいで糸を取ります。

Q.親知らずの抜歯後、歯ぐきの状態が回復するにはどれくらいの時間がかかりますか?

A.回復までの時間は個人差がありますが、通常は数日から1週間程度で普通の生活ができるようになります。ただし、親知らずを抜いた部分の歯ぐきは、しばらくは凹んだままです。1か月くらいで見た目がきれいに治ってきますが、歯ぐきの内部まで完全に骨が新生して正常な組織に置き換わるまでは半年程度の時間が必要です。

Q.親知らずの抜歯後は、何を食べるべきで、何を避けるべきですか?

A.抜歯後数日は柔らかい食品を選び、刺激の強い食品や飲み物は避けましょう。例えば、香辛料の効いた食品やアルコール類は控えるべきです。

Q.親知らずを抜歯する際、局所麻酔以外に他の選択肢はありますか?

A.症例によっては全身麻酔が必要なことがありますが、通常は局所麻酔で行います。全身麻酔下での抜歯が必要な親知らずを認めた場合、当院では東北大学病院などの高次医療機関をご紹介させていただきます。

Q.親知らずの抜歯後、何か予防的なケアがありますか?

A.歯科医師の指示に従って適切なケアを行うことが重要です。通常は、処方された抗生物質と痛み止めを指示通りに服薬し、口の中を適切に清潔に保つことができれば大きな問題はありません。

Q.親知らずの抜歯が避けられる場合、どのような選択肢がありますか?

A.親知らずが健康的に生えており問題を引き起こしていない場合、または他の歯に悪い影響を与えていない場合は、抜歯をしなくても良い場合があります。ただし、親知らずは歯磨きをしても歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすいため、定期的な経過観察が必要です。

Q.親知らずの抜歯は健康保険が効きますか?

A.基本的には、親知らずの抜歯は歯科治療として健康保険が適用になります。