幼稚園や学校で歯科健診がありました。どうしますか?(後編)

仙台市泉区の歯医者 明石台歯科医院 学校 歯科健診

前回のコラムでは、そもそも「学校歯科検診とは何か?」ということについてお話してきました。今回は引き続き、学校歯科健診の結果のお知らせの見方についてお話ししていきます。

学校歯科健診の結果用紙の見方

それぞれの診査の結果、以下の3つにスクリーニングされます。

0:異常なし→このまま健康の状態を保持、増進するよう努める
1:要観察→学校での指導と歯科医師による定期的な観察が必要と思われる
2:要精検→歯科医師による精密検査、診断が必要とされ、その結果治療に進むことがある
となります。

それでは、様々な診査項目がありますので、1つずつ見ていきましょう。

口腔の状態

①あごの状態

1:要観察:口を開けたり、閉じたりする時に下顎が右、左にずれたり、引っかかるような感じで開閉口する。また、関節の音(パキン、ザラザラなど)がするなど。
2:要精検:顎の開き、閉じの時や普通にしていても顎や頬に痛みがある。口が一定以上開かない。等で日常生活にある程度の支障がある。

②歯並び、かみ合わせの状態

1:要観察:軽度の歯並びの不正があり、定期的な観察が必要。
2:要精検:重度の歯並びの不正があり、矯正治療を要する。専門家の診断が必要な場合。

③歯垢の状態(歯の汚れ)

1:要観察:若干の付着、歯の表面の1/3以下に歯垢の付着があり、刷掃指導が必要。
2:要精検:相当な付着、歯の表面の1/3以上に歯垢の付着があり、刷掃指導や生活習慣の改善が必要

④歯肉の状態(歯ぐき)

1:要観察:「GO」歯垢の付着と軽度の歯肉炎がある。歯石の付着はない。刷掃指導が必要。
2:要精検:「G」   歯肉炎があり、歯垢及び歯石の付着がある。刷掃指導や生活習慣の改善が必要。歯科医師、歯科衛生士による歯石除去などの治療が必要。

歯の状況

・CO(要観察歯):虫歯とは判定できないが、歯に変色(白や褐色)などの虫歯の初期症状が認められ

  るものです。将来は虫歯に移行しやすい状態ですので、注意深く歯磨きをしなければなりません。

  そのため、定期的な経過観察が必要ですので、この名前がついています。

・C:治療を要する虫歯がある状態。治療途中の歯も含みます。歯科医院での診断と治療が必要です。

・×(要注意乳歯):抜歯を要すると思われる乳歯です。

その他の疾病異常

歯の形の異常、歯の数の異常、歯の質の異常、歯の発育異常、頬・唇・舌・上あごの異常などがあります。

健診結果の紙をもらったら

歯科健診の結果の紙が届いたら、やはり時を遅らせずに歯科医院を受診することが大切です。特に何らかのチェックがかかったら迷わず受診しましょう。むし歯の場合、放っておくと進行することもあります。早めに受診することで、お子さんのお口の状況がわかりますし、きちんと対応することで、お子さんのお口の健康が保たれます。また、年齢や歯の萌出の状況により、特に歯並びは、問題がある時点での早めの対応が必要かと思われます。

まとめ

虫歯の予防、そして虫歯の早期発見、早期治療には、定期的な歯科医院での検診が欠かせません。定期的に検診することで、歯を含めたお口の中の状態を確認し、重大な疾病につながらないよう予防することができます。また、何らかの変化が認められた場合にも早い段階で対処することが可能です。学校歯科健診をきっかけにぜひ定期検診を習慣にしてみてください。それこそが学校健診の意義です。

明石台歯科医院では、子どものための定期検診クラブがあります。定期的に受診し、虫歯予防、歯肉炎予防、歯並びチェック、フッ素塗布などをしています。ご興味のある方はぜひこの機会にお問合せください。お待ちしております。

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